理系のF1解説

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F1 GP振り返り 未分類

F1 2022 第15戦 オランダGP 振り返り

投稿日:2022年9月5日 更新日:

王者フェルスタッペンの母国凱旋となるオランダGPの予選は

前戦とは打って変わって僅差の争いとなった。

フェルスタッペンがルクレールをわずか0.021秒差で下し

ポールポジションを獲得。

ルクレールが2番手、サインツが3番手とフェラーリ勢が続く。

4番手にはメルセデスのハミルトン、

5番手にペレス、6番手にラッセルというオーダー。

この上位6台が1秒以内の僅差に留まっており、

レッドブル、フェラーリ、メルセデスの三つ巴の争いが期待される。

また、アルファタウリの角田はチームメイトのガスリーを下し、

久しぶりのQ3進出を果たし、9番手を獲得。

決勝では入賞圏内でのフィニッシュを狙う。

フェルスタッペン、ルクレール、サインツ、ペレスはソフト

ハミルトン、ラッセルはミディアムでのスタート。

ソフトとミディアムを軸とした2ストップが予想され、

上位勢ではメルセデスがミディアムを選択し、

オーバーテイクの難しいコースで、戦略の違いが見られた。

スタートは大きな混乱はなく、7番手でスタートしたノリスが

ラッセルをオーバーテイク。

また、ソフトスタートの角田が2つポジションを落とし、

11番手へ後退。

4周目、ラッセルがノリスを追い越し、ポジションを戻す。

10周目、12番手を走行していたガスリーをアロンソがオーバーテイク。

その前を走る角田にプレッシャーがかかる。

12周目、角田もアロンソにオーバーテイクを許す。

同じく12周目、ソフトスタートのガスリー、リカルドがピットイン。

ミディアムへと履き替えた。

13周目、アロンソがピットインし、

ソフトから1ストップ狙いなのかハードへと交換。

ハードタイヤのタイムとデグラデーションに注目が集まる。

14周目、角田もピットインしミディアムへ交換。

ポイント圏内を争うこの3台は順位変わらず

アロンソ、角田、ガスリーの並び。

15周目、サインツとペレスがピットインし、ミディアムへと交換。

サインツの左リアタイヤが用意されておらず、

ミディアムへの交換に12秒以上の時間をかける。

また、フェラーリの左リアタイヤ交換のスペアホイールガンが

放置されており、ペレスがピットアウト時に

踏んでしまうアクシデントが発生。

18周目、ルクレールがタイヤに限界を感じピットイン。

ミディアムへと交換する。

同じく18周目、ノリスがピットインし、ハードへと交換。

19周目、ルクレールのピットインに反応する形で

フェルスタッペンがピットインしミディアムへと交換。

これで上位はミディアムスタートでピットインを行なっていない

メルセデス勢が1−2を築く。

28周目、フェルスタッペンがタイヤ交換を行なっていないラッセルを

オーバーテイクし2番手へ浮上。

トップを走るハミルトンへと照準を合わせる。

30周目、ハミルトンがピットインし、ミディアムからハードへと交換。

32周目、ラッセルもミディアムからハードへと交換。

メルセデス勢は1ストップでのポジションアップを狙う。

これで上位勢は全台ピットインを行い、

フェルスタッペン、ルクレール、ペレス、

ハミルトン、ラッセル、サインツという並び。

ピットインで遅れをとったサインツが6番手へと後退。

36周目、ハードへ交換し速さを見せるメルセデスの

ハミルトンがペレスに追いつき、37周目にオーバーテイク。

39周目、ラッセルもペレスをオーバーテイク。

ハードタイヤの速さが光る。

フェルスタッパンに対しチームから

「ハードタイヤをどう考えるか」と質問されるが

ハードを試していないフェルスタッペンは迷う展開となる。

41周目、ハードを履くメルセデス勢に抜かれたペレスは

ハードタイヤへと交換。

7番手でコースへ復帰し、ハードタイヤのペースを試す。

43周目、ペレスは全体ベストを叩き出す。

44周目、角田がピットインしハードへと交換。

しかし、角田は「タイヤがはまっていない」と訴え、

コース上でマシンを止める。

チームからは「タイヤは大丈夫だ」と無線が飛び、

再びマシンを走らせる。

46周目、ルクレールがピットインしハードへ交換し4番手で復帰。

角田も再びピットインし、ソフトへと交換。

クルーがコックピットに手を入れ作業し、ピットアウトするも

マシンの不調は治らず、角田はマシンを止め、マシンを降りた。

これによりVSCが出動。

49周目、フェルスタッペンはここでピットインし、ハードへと交換。

同じくメルセデスの2台がピットインし、ミディアムへと交換。

メルセデスは前のフェルスタッペンではなく

後ろのフェラーリを考慮した作戦を選択。

55周目、ボッタスがホームストレート上で停車。

56周目、これを受けてSCが出動。

フェルスタッペンはピットインしソフトタイヤへ交換。

ステイアウトを選択したハミルトン、ラッセルに先行される。

ルクレール、ペレスもピットイン。

ルクレールはソフト、ペレスはミディアムへと交換。

58周目、ホームストレート上のマシン撤去のため、

SCが先導する隊列はピットレーンを通過。

この間にラッセルとサインツがソフトへ交換。

それぞれ3番手、6番手で復帰する。

ハミルトンはステイアウトし、これで

ハミルトン、フェルスタッペン、ラッセル、

ルクレール、ペレス、サインツという並びとなる。

フェルスタッペンはSC明けの追い抜きに賭ける。

60周目、SCエンディングのメッセージが通告され、

ハミルトンがペースをコントロール。

ターン13の入口からペースアップするが、

61周目の1コーナーでフェルスタッペンがトップへ躍り出る。

また、サインツもペレスをオーバーテイクし5番手へ浮上。

64周目、ソフトへと交換したラッセルが

ハミルトンをオーバーテイク。

ハミルトンはミディアムでステイアウト

という戦略を決めたチームに対し、怒りの無線を飛ばす。

66周目、ハミルトンはルクレールにもポジションを奪われ、

4番手へと後退。

68周目、サインツに対し、アンセーフリリースで5秒ペナルティが課せられる。

SC明けのため各マシンの差が詰まっており、

ポジションを大きく失うことが確定する。

72周目、フェルスタッペンがトップチェッカー。

母国で自身30勝目、また4連勝を記録。

2番手にはラッセル、3番手にルクレール、4番手にハミルトン。

5番手でフィニッシュしたサインツはペナルティで8番手。

これを受け、5番手はペレス、6番手にアロンソ、7番手にノリスが入った。

フェルスタッペンはファステストラップポイントも含む

26ポイントを獲得し合計310ポイントでトップ。

2位以下は順位が大きく入れ替わり、

ルクレールが15ポイント獲得し201ポイントで2位へ浮上。

ペレスは10ポイント獲得し同じく201ポイントで3位へ後退。

ラッセルが18ポイント獲得し188ポイントで4位へ浮上。

サインツが4ポイント獲得し175ポイントで5位へ後退。

コンストラクターズチャンピオンシップは

レッドブルが511ポイントでトップ、フェラーリが376ポイントで2位、

メルセデスが346ポイントで3位と、2位争いが激しくなった。

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