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F1 GP振り返り 未分類

F1 2022 第10戦 イギリスGP 振り返り

投稿日:2022年9月15日 更新日:

F1が最もF1らしく走る場所、F1初開催の地、シルバーストーン。

雨となった予選では、フェラーリのサインツがキャリア初のポールを獲得。

2番手にはレッドブルのフェルスタッペン、3番手にルクレール、

4番手にはペレス、5番手には母国GPとなるハミルトン、

その僚友、同じく母国GPとなるラッセルは8番手となった。

スタートタイヤに関する戦略も大きく分かれることとなり、

スタンダードなミディアムタイヤスタートを選択したのが、

サインツ、ルクレール、ペレス、ハミルトン。

フェルスタッペンはソフトを選択し、スタートでのポジションアップを狙う。

ラッセルはハードを選択し、リバースストラテジーでの巻き返しを図る事となった。

スタートでソフトタイヤのフェルスタッペンが

その蹴り出しの良さを活かし、ホールショットを獲得。

ハミルトンもスタートをうまく決め、3番手に浮上。

上位勢は、フェルスタッペン、サインツ、ハミルトン、

ルクレール、アロンソ、ペレスという並びとなった。

一方、後方では大きなクラッシュが発生。

ハードタイヤスタートのラッセルがスタートで大きく後退。

ストレートで周冠宇、ガスリー、ラッセルの3ワイドとなり、

ラッセルがガスリーと接触したことにより、

コントロールを失い周冠宇のマシンに衝突。

この衝撃で周のマシンはひっくり返り、そのままグラベルへ進入。

さらにマシンが回転しながらタイヤバリアを乗り越え、

その上のバリアでマシンは上下逆さまの状態でようやく停止した。

大きな怪我が心配された周冠宇はその後、無事が確認された。

さらにその後方では、このクラッシュの煽りを受け、

ブレーキングを早めたアルボンにベッテルが追突。

アルボンはコントロールを失い、オコン、角田と衝突。

これらのクラッシュにより、レースは赤旗中断。

オコン、角田はマシンにダメージを負いながらも自力でピットへ戻り、

マシンの修復作業へと入った。

また、赤旗再開後のスタート順位に関しては、

赤旗が出るまでにオーバーテイクが完了しなかったとして、

はじめのグリッドのまま、再スタートすることが決定された。

今回はミディアムでスタートするドライバーが多く、

ソフトを選択したのは後方スタートの

ウィリアムズのラティフィ、アルファタウリの2台、

アルピーヌのオコン、アストンマーティンのベッテルのみ。

3周目の再スタート、フェルスタッペンがまたもいいスタートを見せ、

1コーナーに対しイン側を獲得するもサインツも粘りトップを死守。

ルクレール、ペレスも絡み4台での攻防が続く。

この中で軽く接触し、ペレスはフロントウイングの翼端番を破損。

この影響か、ペレスは前を走る3台から少し離され、

後続のノリス、ハミルトンに追いかけ回される格好。

5周目、フロントウイング交換のため、ペレスがピットイン。

ミディアムタイヤを選択し、最後尾17番手でコースへと復帰。

6周目、ハミルトンが母国の後輩ノリスをオーバーテイクし4番手へ浮上。

10周目、2番手を走るフェルスタッペンはサインツにプレッシャーをかけ続け、

これが功を奏したのか、サインツがコースオフ。

すぐにコースへ復帰したものの、フェルスタッペンにトップを奪われる。

12周目、2台ともポイント圏内を走行していた

アルファタウリ同士が接触。

スピンし、大きくポジションを落とす。

13周目、トップのフェルスタッペンが突如スローダウン。

スローパンクチャーを訴え、そのままピットイン。

ミディアムタイヤを選択し、6番手でコースへ復帰するも

リアがおかしいとフェルスタッペンは訴え続けるも

大きなトラブルはないとチームは判断し、レースを続行。

これでフェラーリは1−2体制を築く。

ルクレールは先ほどのバトルでフロントウイングの翼端番を失ったものの

サインツよりもいいペースを記録し、サインツに引っかかる形。

3番手を走行するハミルトンがペースを上げ、さらにチャンピオンシップのライバル、

フェルスタッペンが後方へ沈む中、ルクレールはチームオーダーを要求する。

初優勝がかかるサインツに気を遣っているのか、

フェラーリはサインツに「プッシュしろ。」との指示のみ。

20周目、サインツがピットインし、ミディアムからハードへ交換。

ノリスの前、3番手でコースへ復帰。

24周目、フェルスタッペンがピットインし、ミディアムからハードへと交換。

7番手でコースへ復帰するも、ベッテルにかわされ8番手へ後退。

25周目、ハミルトンに追いつかれたルクレールがピットイン。

フロントウイングの交換はせず、タイヤをハードへと交換。

27周目、母国GPで今シーズン初めてのラップリードとなる

ハミルトンはタイヤに問題はないと訴え、走行を続ける。

28周目、ガスリーにブラックアンドオレンジ旗が振られ、そのままリタイヤ。

29周目、サインツに追いついたルクレールはまたしてもチームオーダーを要求。

フェラーリは二人のバトルを許可。

また、サインツに対し、ターゲットタイムを設定し、

それをクリアできなければポジションをスワップするとの無線。

31周目、サインツがルクレールにポジションを譲る。

このバトルでフェラーリ勢はタイムを失い、

ハミルトンにピットストップの余裕を与えてしまう。

34周目、ややタイムが落ち始めたハミルトンがピットイン。

ミディアムからハードへと交換し、サインツの後方3番手でコースへ復帰。

サインツのとタイヤ履歴に13周のオフセットを作ることに成功し、

レース終盤でのオーバーテイクを狙う。

37周目、マシンにトラブルを抱え、ペースの上がらない

フェルスタッぺンがアルピーヌのオコンに抜かれ、9番手。

39周目、オコンのマシンにトラブルが発生し、コース上でマシンを停車。

これによりSCが出動。

ルクレールはステイアウトを選択。

2番手のサインツ、3番手のハミルトン、

そして4番手までポジションを回復させたペレスがピットインし

それぞれソフトタイヤへと交換し、そのままの順位でコースへ復帰。

上位勢は、ルクレールがハードでトップ、

2番手にサインツ、3番手にハミルトン、4番手にペレス、

5番手にアロンソ、6番手にノリスと並び、それぞれソフトタイヤを選択。

43周目、SCが終了し、レースがリスタート。

ペレスがハミルトンに仕掛ける。

サインツもルクレールに仕掛け、それぞれオーバーテイク。

サインツ、ルクレール、ペレス、ハミルトンという並び。

さらにペレスはハードタイヤのルクレールに狙いを定める。

45周目、DRSが解禁され、3台が絡む2番手争いが激化。

46周目、ペレスがルクレールに仕掛け、ペレスがわずかにコースオフ。

ルクレール、ペレスの2台ともにペースが落ちる。

この間隙を縫う形でハミルトンが2台をオーバーテイク。

ハミルトン、ペレス、ルクレールの並びへと変化。

今度はペレスがハミルトンのインを差し、ハミルトンがアウトに膨らむ。

これをついてルクレールもハミルトンをオーバーテイクし、

ペレス、ルクレール、ハミルトンの並び。

さらにアロンソ、ノリスが追いつき、5台のバトルへ。

この間にサインツは快走を続け、2番手に4秒以上のギャップを築く。

48周目、母国での表彰台を狙うハミルトンがルクレールに

激しく攻め立て、オーバーテイクするも、

ルクレールも粘り、再度オーバーテイク。

さらにハミルトンが仕掛け、ようやくルクレールをかわし、3番手へ浮上。

ハードタイヤでペースがないルクレールは、

アロンソに対しての防戦に切り替わる。

後方では、7番手を走行するフェルスタッペンが、

初入賞のかかるミックに追い回される。

52周目、サインツがトップでファイナルラップを迎え、

そのままトップチェッカーを受け、自身初優勝を飾った。

2位にはペレス、3位に母国GPのハミルトン。

ルクレールはアロンソから守り切り、4位。

フェルスタッペンもミックから7位を死守。

アルファタウリの角田は14位完走となった。

F1 2022 第9戦 カナダGP 振り返り

F1 2022 第11戦 オーストリアGP 振り返り

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