理系のF1解説

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F1用語集

F1 用語解説 スプリント予選

投稿日:

2021年シーズンから新たな試みとして、

スプリント予選が導入されました。

今回はこのスプリント予選での形式と見どころについて、

解説しようと思います。

スプリント予選の形式

スプリント予選とは、その名の通りスプリントレースを行い

その順位を決勝レースのグリッド順にするという予選方式であり、

1位には3ポイント、2位には2ポイント、3位には1ポイントが付与されます。

スプリントレースとは、タイヤ交換のないレースを事を指し、

レース距離は100キロメートルを超える最小周回数となっています。

ちなみに、決勝レースは基本的には305キロメートルを超える

最小周回数なので、約3分の1となります。

また、このスプリントレースのグリッド順は

通常のノックアウト形式の予選で決まるため、

以下に示すように、通常のレース週末とは日程が異なります。

金曜にFP1とノックアウト形式の予選を行い、

土曜にFP2とスプリント予選を行います。

日曜は通常と同じく決勝レースが行われます。

このため、パルクフェルメは金曜に行われるノックアウト予選から

適用されるため、土曜に行われるFP2ではセッティングの変更ができません。

スプリント予選の見どころ

スプリント予選の見どころとしては、まずタイヤ戦略が挙げられます。

スプリント予選が行われる場合は、スプリントレース、決勝レースともに

スタートタイヤの選択が自由になります。

このため、スプリントレースでは蹴り出しのいいソフトタイヤを選ぶか、

長持ちするミディアムタイヤを選択するかという各チームの戦略の違いが見られます。

また、決勝レースでのスタートタイヤの選択も自由となるので、

同様に戦略の違いが見られます。

また、オーバーテイクの難しい現代F1では、

スタートでいかにポジションを上げることが重要です。

このため、特にスプリントレースではスタートでアグレッシブな

オーバーテイクを仕掛けるドライバーも見られるため、

オープニングラップは白熱したものとなります。

反対に、序盤を終えるとレースが落ち着いてしまうことが多く、

決勝レースでの各マシンのペースがわかってしまうことから、

決勝レースの展開が読めてしまうという欠点もあります。

通常の予選での戦略等については以下の記事で解説しておりますので、

そちらをご覧ください。

F1 戦略 予選

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