理系のF1解説

F1をテーマとしたブログです。理系の解説とありますが、基本的に個人のファンによる意見と捉えていただけると幸いです。

F1 GP振り返り

F1 2022 第17戦 シンガポールGP 振り返り

投稿日:2022年10月3日 更新日:

3年ぶりの開催となったシンガポールGPの予選は

波乱の幕引きとなった。

ウェットでスタートした予選は、大きなクラッシュもなく

Q3まで進む。

各マシンがドライタイヤを選択し、周回を重ね、

最後のアタックへと向かう中、フェルスタッペンがスローダウン。

アタックラップを1周ずらし、最後の最後でアタックする作戦に出た。

十分にポールポジションが狙えるペースでセクター1、2を通過していた

フェルスタッペンがまたもスローダウンし、そのままピットイン。

この1周の追加により、連続走行用に積んでいた燃料が足りなくなり、

チームからピットインの指示が出た形。

これにより、ルクレールがポールポジション。

ペレスが2番手、ハミルトンが3番手、サインツが4番手。

フェルスタッペンは8番手スタートとなった。

雨によりスタートがディレイとなり、

予選同様ウェットコンディションでのスタートとなった

全車インターミディエイトでスタートした決勝レースは、

ペレスがホールショットを獲得。

フェルスタッペンは遅れを取り、1周目で12番手まで後退。

1周目の混乱に巻き込まれないように細心の注意を払うようなドライビングを見せた。

2周目、フェルスタッペンがマグヌッセン、ストロールを捉え、10番手まで回復。

3周目、フェルスタッペンが角田をオーバーテイクし、9番手。

これでトップ10は、ペレス、ルクレール、サインツ、ハミルトン、

ノリス、アロンソ、ガスリー、ベッテル、フェルスタッペン、角田と並ぶ。

7周目、後方でポジション争いをしていた周とラティフィが接触。

周がラティフィのアウトから仕掛けた際に、

ラティフィがスペースを残さず、接触した形。

これにより周は右フロントを損傷し、そのままリタイヤ。

ラティフィは左リアを損傷し、ピットまで自力で戻るもリタイヤ。

この接触によるパーツ回収のため、SCが出動。

10周目、SC終了の合図が出され、レースが再開。

11周目、抜きあぐねていたベッテルをフェルスタッペンがオーバーテイク。

そのままガスリーまで一気にかわし、7番手までポジションアップ。

21周目、350戦目のメモリアルレースとなっていたアロンソがマシントラブルでリタイヤ。

また、角田は自身のミスでポジションを失い12番手まで後退。

VSCが出動し、ピットレーンスタートとなっていたラッセルが

ミディアムタイヤに交換するギャンブルに出る。

ピットアウト直後からマシンが大きくスライド。

これを見た他のマシンはインターミディアエイトでのステイアウトを選択。

26周目、アルボンが単独で壁に突っ込み、フロントウイングが脱落。

これによりVSCが出動。

アルボンがピットインし、フロントウインを交換。

ミディアムタイヤを装着するも、

マシンにダメージが残っていたのかそのままリタイヤ。

他のマシンはピットインせず、依然としてインターミディエイトを履き続ける。

28周目、オコンがトラブルでマシンを停め、アルピーヌは2台ともリタイヤとなった、

これにより、VSCが再出動。

フェラーリ陣営がピットインの準備を進めるピットインせず、ブラフに終わる。

33周目、サインツを猛追していたハミルトンが壁に突っ込み、

フロントウイングを損傷。

ハミルトンは、ノリスとフェルスタッペンの間に割り込む形で

ステイアウトを選択。

34周目、ミディアムタイヤを履き続けるラッセルが最速タイムを

出したのを見て、ルクレールがピットインしミディアムへ交換し、3番手で復帰。

ハミルトンもピットインし、フロントウイング交換と

ミディアムタイヤへの交換を済ませて、9番手で復帰。

35周目、ルクレールのピットインに反応する形で、

ペレス、サインツがミディアムへと交換し、1番手、4番手でコースへ復帰。

さらにフェルスタッペンが、ミディアムへ交換し6番手で復帰。

36周目、ミディアムへと交換した角田が壁に突っ込み、

大きくマシンを損傷し、リタイヤ。

これによりSCが出動。

1周多くステイアウトを選択し、3番手を走行していたノリスがピットインし、

4番手でコースへ復帰。

さらにリカルドもピットインし、ソフトタイヤで6番手で復帰する。

これでトップ10は、ペレス、ルクレール、サインツ、ノリス、フェルスタッペン、

リカルド、ストロール、ベッテル、ハミルトン、ガスリーの並び。

この中でソフトを選択したのはリカルドのみ。

ここでレースは周回数ではなく、残り時間での表記へと変わる。

SCが終了した40周目、リスタートでフェルスタッペンがノリスに仕掛けるも

大きくタイヤをロックアップさせ、オーバーシュート。

8番手まで交代し、さらにフラットスポットを作ったことによりピットイン。

のこり32分を切った中、ソフトタイヤへと交換し、

最後尾14番手でコースへ復帰する。

さらに、ラッセルがミックと接触し、ラッセルがスローパンクチャー。

ミックもスロー走行でピットへと向かう。

残り28分を切ったところでDRSが解禁される。

トップのペレスと、その1秒以内で走行を続ける

ルクレールのバトルが激化。

3番手のサインツはついていくことができず、

大きなギャップを作られてしまう。

なお、ペレスには、SCとのギャップを広げすぎたとして

審議されており、この結果も考慮したバトルとなる。

残り20分、フェルスタッペンがマグヌッセンをオーバーテイクし、

11番手、ポイント圏内まであと1台へと迫る。

残り13分、フェルスタッペンがボッタスをオーバーテイクし、

10番手、そのままガスリーもかわし、9番手までポジションアップ。

残り2分、ベッテルのインを刺そうとした

ハミルトンがオフラインに乗りオーバーシュート。

これによりフェルスタッペンがハミルトンの前に出て8番手。

また、5秒ペナルティが予想されるペレスはルクレールに対し、

徐々に差を広げ、5秒のギャップを築く。

残り時間が0となり、ファイナルラップへと突入。

ルクレールに対し、7秒以上のギャップを築いたペレスが

そのままトップチェッカー。

ペレスのペナルティが審議中のため、

暫定の結果ではあるものの通算4勝目を記録。

ルクレールは2位、サインツは3位、

ノリス、リカルド、ストロールと続く。

フェルスタッペンはベッテルをオーバーテイクし、7位。

ベッテルは8位、ハミルトンは9位、ガスリーが10位とここまでが入賞圏内。

ドライバーズチャンピオンシップは、フェルスタッペンが341ポイントでトップ。

ルクレールが237ポイントで2番手、ペレスが235ポイントで3番手。

ラッセルが203ポイントで4番手、サインツが202ポイントで5番手、

ハミルトンが170ポイントで6番手という並び。

コンストラクターズチャンピオンシップは、576ポイントでレッドブルがトップ。

439ポイントでフェラーリが2番手、373ポイントでメルセデスが3番手。

マクラーレンが129ポイントで4番手、アルピーヌが125ポイントで5番手と、

ダブル入賞のマクラーレンとダブルリタイヤのアルピーヌで明暗が分かれ

順位が入れ替わった。

さらに下位では、ダブル入賞のアストンマーティンが37ポイントで7番手、

ノーポイントのハースが34ポイントで8番手、

ガスリーの1ポイントを加算したアルファタウリが同じく34ポイントで9番手。

レースごとに順位が入れ替わるコンストラクターズチャンピオンシップにも注目が集まる。

F1 2022 第16戦 イタリアGP 振り返り

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