各マシンがレコノサンスラップに入り、マシンの最終確認を行っている中、
角田のマシンに駆動系のトラブルが発生し、角田はスタートすることすらできず、
レース週末を終えることとなった。
前日の予選でもマシントラブルにより、タイムを出すことができておらず、
角田にとってはもどかしい週末となった。
また、前日の予選で激しいクラッシュを喫したハースのミック・シューマッハも
マシンのパーツ準備などを理由に、決勝レースをスタートすることはなかった。
ポールポジションを獲得していたレッドブルのペレスが良いスタートを決め、
そのまま1コーナーを制した。
また、4番グリッドスタートとなったレッドブルのフェルスタッペンも好スタートで、
フェラーリのサインツをかわし、3位へ浮上した。
後方では13番グリッドスタートのルーキー、周冠宇がスタートに失敗、
さらに1コーナー出口でアンチストールが作動し、
大きくポジションを失った。
上位勢が膠着状態に入る中、オコンとアロンソが
アルピーヌ同士で数周に渡って激しく6番手を争った。
これにより、後続、アルファロメオのボッタス、ハースのマグヌッセンが追いつくこととなり、
「順位をキープせよ」とのチームオーダーが出された。
しかし、このバトルでタイヤを痛めたのか、オコンはボッタスに対して順位を守ることができなかった。
15周目、2番手を走行するフェラーリのルクレールに
「(1番手のペレスを)オーバーテイクするためにピットインしろ」との無線が入った。
ペレスはこれに反応する形で、ピットインし、ミディアムからハードへと履き替えた。
一方、ルクレールは戦略を分け、ステイアウトを選択した。
直後に、ウィリアムズのラティフィがクラッシュし、処理のためセーフティーカーが導入された。
これにより、ピットストップしていなかったドライバーが一斉にタイヤ交換し、
上位勢の順位は、ルクレール、フェルスタッペン、ペレス、サインツとなり、
セーフティーカーが明暗を分ける形となった。
ハードタイヤでスタートしたハミルトン、マグヌッセン、ヒュルケンベルグはステイアウトを選択した。
また、ピットアウトしたサインツとペレスがピット出口で並び、
ペレスが前に出たことに対し、セーフティーカー下での追い抜きに当たる可能性があるとして、
ペナルティを避けるため、エンジニアがペレスにセーフティーカー明けに順位を譲るよう指示した。
36周目、アロンソがスローダウン、37周目にはマクラーレンのリカルドもコース上でスローダウンし、
それぞれがピットへ向かうもピットレーン入り口付近でマシンがストップすることとなった。
これにより、セクター3でイエローフラッグが振られ、まだタイヤ交換を行っていない
マグヌッセンがピットへ飛び込んだ。
直後にヴァーチャルセーフティーカーが導入、さらにマシン処理のため、ピットエントリーがクローズドとなり、
SCもしくはVSC下でのピットインに賭けていたハミルトンはピットインできず、大きな痛手となった。
42周目、ルクレールとフェルスタッペンのトップ争いが激化した。
バックストレートでDRSを使い、追い抜いたフェルスタッペンに対し、
直後のホームストレートでルクレールがトップを奪い返した。
43周目には、ホームストレートでのDRSを得るために、
DRSディテクションポイントでの譲り合いが発生し、
両者が激しくタイヤをロックアップさせた後、ルクレールが先行した。
46周目、同じようにホームストレートのDRSディテクションポイントで
お互いがアクセルオフする譲り合いが見られた。
DRSを得たフェルスタッペンがホームストレートでルクレールをかわし、首位に躍り出た。
47周目、1コーナーでアストンマーティンのストロールと
ウィリアムズのアルボンが接触し、アルボンの右フロントがパンク、
そのままマシンを止めたことにより、セクター1でイエローフラッグが振られた。
これにより、ホームストレートを含むセクター1での追い抜きができなくなった。
イエローフラッグにも助けられ、フェルスタッペンがルクレールの猛追を振り切り、
トップチェッカーを受け、今シーズン初優勝を飾った。
2位にはルクレール、3位はサインツとなり、フェラーリは開幕から2戦連続で
両ドライバーが表彰台に上がることとなった。
ポールからスタートしたペレスはSCによる不運で4位、
アルファタウリのガスリーはポイント圏内の8位、
予選からマシンバランスに苦しみ、Q1落ちを喫していたハミルトンは
VSCでのピットエントリークローズドが災いし、10位でフィニッシュした。
[…] F1 2022 第2戦 サウジアラビアGP 振り返り […]
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