理系のF1解説

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F1 GP振り返り

F1 2022 第5戦 マイアミGP 振り返り

投稿日:2022年5月9日 更新日:

空前のF1ブームが巻き起こるアメリカで、初開催となるマイアミGPは、

フェラーリがフロントローを独占、レッドブルが2列目という形でスタートを迎えた。

新設されたばかりのサーキットで、オフラインのグリップ不足が懸念されるため、

オーバーテイクが難しく、トラックポジション重視の戦略が見られると予想された。

また、スタートについても、レーシングラインの奇数列が有利となるのではないかと思われた。

注目のスタートは、奇数列の有利を活かしてフェルスタッペンがサインツをオーバーテイク。

6番手スタートのハミルトンは2つポジションを落とし、8位まで交代。

11番手スタートのアロンソは、4つポジションを上げ、7番手まで浮上するなど、

大きな順位変動が見られた。

レース序盤の7周目、周冠宇がマシントラブルでリタイヤを喫した。

8周目、フェルスタッペンにチームから「ルクレールのタイヤが厳しそうだ」との無線が入り、

9周目に、フェルスタッペンがルクレールを追い詰め、そのままオーバーテイク。トップを奪還した。

12周目、はじめに角田がピットインし、ハードタイヤへ交換。

レース終了までタイヤが持つのか、2ストップとなるのか注目が集まった。

20周目、サインツの1秒以内を走行し、攻め立てていたペレスがスローダウン。

ペレスは「パワーを失った。」との無線を発信するが、

チーム側は「問題ない。トウを失っただけだ。」と返す。

21周目、デフォルトが入ったのか、ペレスはスピードトラップで308キロをマークし、

ペースを取り戻す。しかし、これで7秒ほど失い、サインツとの勝負権を失う。

24周目、ルクレールが「タイヤが厳しく、運転が難しい。」との無線を出し、

上位勢では1番初めとなる25周目にピットイン。ミディアムタイヤからハードへと交換。

これに反応する形で、27周目にフェルスタッペンがピットインし、同様にハードへと交換。

28周目、サインツ、ペレスがピットイン。サインツは右フロントタイヤが入らず、

大きくロスし、サインツとペレスの差が一気に縮まった。

41周目、ガスリーがミスし、コースへと復帰。

その横をノリスがオーバーテイクしようとした際に、

ノリスとガスリーが接触し、ノリスのマシンは右リアタイヤが外れ、

そのままコース上でマシンを止めた。

このクラッシュにより、VSC、後にSCが出動し、レースが大きく動いた。

ここまで、スタートからハードタイヤで引っ張っていたラッセルが

ピットインし、ミディアムへと交換。大きなアドバンテージを得て、

チームメイトのハミルトンの後ろへと復帰した。

上位勢ではペレスのみがピットインし、ミディアムへと交換。

前を走るフェルスタッペンとルクレール、サインツはハードタイヤでステイアウトしたため、

レース再開後の順位変動が期待された。

46周目、ガスリーが先程の接触により右リアを破損したとして、リタイヤ。

また、SCがこの周で終わり、47周目にレースが再開された。

ミディアムを履くペレスがサインツを攻め立てるもオーバーテイクには至らず。

49周目、DRSが解禁され、上位勢の戦いがさらにヒートアップした。

50周目、ハミルトンとラッセルのチームメイトバトルが繰り広げられる中、

その前を走るボッタスがミスし、2つポジションを失う。

その後、ラッセルがハミルトンをオーバーテイクするも、

トラック外からのオーバーテイクが疑われたため、54周目に順位が入れ替わり、

その後にもう一度順位が入れ替わり、ラッセルが前となる。

52周目、1コーナーでペレスがレイトブレーキでサインツのインを刺すも、

ややオーバーシュートし、オーバーテイクには至らなかった。

54周目、ミックとベッテルが接触し、2台のマシンが大きく破損。

2台ともピットインを余儀なくされ、ベッテルはリタイヤ。

ミックはフロントウイングを交換し、レースへ復帰するも大きく交代し、

初ポイント獲得が遠のくこととなった。

57周目、大きな順位変動もなく、フェルスタッペンがそのままトップチェッカーを受けた。

2番手にはルクレール、3番手にサインツ、4番手にペレスという上位勢の順位となった。

サインツにとっては2戦連続のリタイヤの後の嬉しい表彰台となった。

また、最後尾スタートのオコンがSCを味方につけ、8位入賞、

アルボンが10位に入賞し、ウィリアムズにさらなるポイントをもたらした。

アルファタウリの角田は、今シーズン初のQ3進出を果たすも、

レースペースが上がらず、後方での走行が目立つレースとなり、

12番手でフィニッシュし、入賞を逃した。

F1 2022 第4戦 エミリア・ロマーニャGP 振り返り

F1 2022 第6戦 スペインGP 振り返り

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