理系のF1解説

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F1 GP振り返り

F1 2022 第20戦 メキシコシティGP 振り返り

投稿日:2022年11月1日 更新日:

前戦アメリカGPでコンストラクターズチャンピオンを決めたレッドブル。

そのドライバーの一人であるペレスの母国凱旋GPとなるメキシコシティGP。

昨年はメキシコ人ドライバーとして初めて母国での表彰台を獲得。

ペレスは今年、さらに上の優勝を目指すこととなる。

予選結果はレッドブルのエース、チャンピオンのフェルスタッペンがポール。

2番手には復調の兆しが見えてきたメルセデスのラッセル、

3番手には同じくメルセデスのハミルトン、その後ろに母国のペレスが並ぶ。

5番手には、フェラーリのサインツ、6番手に好調アルファロメオのボッタス、

7番手にルクレールという並び。

決勝のスタートタイヤは、各チーム戦略が分かれ、

レッドブル、フェラーリ勢はソフト、メルセデス勢はミディアムを選択。

ホールショットを獲得したのはポールのフェルスタッペン。

第1セクターでのメルセデス同士のポジション争いにより、

ハミルトンが2番手、ペレスがその間隙をついて3番手、ラッセルが4番手と後退。

ボッタスは、ルクレール、アロンソに抜かれ、8番手。

13番手スタートの角田はソフトタイヤで11番手へ浮上。

9周目、マクラーレンのリカルドが周を抜き12番手へ浮上。

レーススタート時からプレッシャーとかけ続け、

抜きにくいサーキットでついにオーバーテイクに成功した形。

13周目、16番手へと後退していたガスリーが

ストロールに仕掛けるが、ガスリーがストロールを

押し出す形でオーバーテイク。

ストロールは押し出されたとアピールし、ガスリーに5秒ペナルティが課される。

18周目、タイヤのグリップ不足を訴えていたストロールが

ミディアムからソフトへ交換し、20番手で復帰。

24周目、フェルスタッペンが左フロントタイヤのグリップ低下を訴える中、

ペレスがピットインし、ソフトからミディアムへと交換。

このピットストップで左リアタイヤの交換に手間取り、

5秒の静止時間となり、6番手でコースへ復帰。

一方、ミディアムタイヤを履くハミルトンは

「まだタイヤは大丈夫だ」と無線を飛ばす。

25周目、フェルスタッペンがピットイン。

ミディアムタイヤへと交換し、3番手で復帰。

ミディアムタイヤスタートのメルセデスはスティントを

可能な限り引っ張る作戦にでる。

27周目、新品ミディアムを履くペレスが

タイヤ交換していないルクレールをオーバーテイクし

5番手へ浮上。

29周目、ルクレールがピットイン。

ソフトからミディアムへ交換し、12番手で復帰。

続いて30周目、ハミルトンがピットイン。

ミディアムからハードへと交換し、3番手で復帰。

上位勢では唯一のハード選択。

さらにサインツ、角田がピットイン。

それぞれソフトからミディアムへと交換し、

9、16番手でコースへ復帰。

一方、ピットストップせず、トップを走るラッセルは

「タイヤの調子はいい、このままスティントを伸ばし、

レース終盤にソフトへ交換しよう」との無線を飛ばす。

34周目、レースの折り返し前にラッセルにピットインの指示。

ミディアムからハードへ交換し、4番手で復帰。

38周目、ペレスがハミルトンに追いつき、DRS圏内で攻撃を見せる。

ハミルトンは「このハードタイヤはミディアムほど良くない」と無線。

39周目、ソフトタイヤを引っ張り続けたベッテルがピットイン。

ミディアムタイヤへと交換し、16番手でコースへ復帰。

41周目、ミディアムで走り続けていたアロンソ、ガスリーがピットイン。

ハードタイヤへと交換し、それぞれ8、13番手で復帰。

45周目、ここまでミディアムで引っ張っていたリカルドがピットイン。

ソフトへ履き替え、13番手で復帰。

全ドライバーがピットインした時点で、

フェルスタッペン、ハミルトン、ペレス、ラッセル、サインツ、

ルクレール、アロンソ、オコン、ボッタス、ノリスまでがトップ10。

角田、リカルド、ベッテル、アルボン、ガスリーが続く。

51周目、リカルドが角田のインに飛び込み、

角田の右リアとリカルドの左フロントが接触。

角田のマシンは跳ね、右サイドポットに大きなダメージ。

角田はピットまで戻るもリタイヤ。

スタート時からポジションを上げ、

入賞圏内まであと一つと迫っていただけに残念な結果。

リカルドには10秒のペナルティが課された。

54周目、角田のチームメイトのガスリーがベッテル、周との

ポジション争いを制し、13番手へ浮上。

58周目、リカルドがノリスに続いてボッタスを捉え、9番手。

ペナルティがある中、どこまでポジションを上げられるか。

61周目、アロンソがオコン、リカルドの2台に一気にオーバーテイクを許す。

ソフトタイヤを履くリカルドのペースがよく、

ペナルティを考慮してもポイントを獲得できる可能性。

62周目、リカルドがオコンを捉え、7番手へ浮上。

マクラーレンと激しいコンストラクターズ争いをする

アルピーヌ勢はここが踏ん張りどころ。

65周目、アロンソがトラブルでマシンをストップ。

今シーズントラブルに泣くことが多い、アロンソは悔しさを露わにする。

これによりVSCが出動するも、各ドライバーに動きは見られない。

69周目、ガスリーがアルボンを捉え、11番手。

さらに前を走るボッタスも追い、入賞を目指す。

70周目、フリーストップを得ていたラッセルがピットイン。

ソフトタイヤへ交換し、ファステストラップポイントを狙う。

ファイナルラップ、フェルスタッペンがポールトゥウィン。

史上最多のシーズン14勝目を記録。

2位にはハミルトン、3位に母国のペレス。

昨年と同じ表彰台の並びとなった。

4位にファステストと獲得したラッセル。

5位にサインツ、6位にルクレールのフェラーリ勢。

後続に10秒以上の差をつけ、リカルドが7位入賞。

8位にオコン、9位にノリス、10位にボッタスとここまでが入賞圏内。

ガスリーはボッタスに一歩及ばず、11位となった。

ペレスはドライバーズランキングでルクレールを抜き、2番手へ浮上。

コンストラクターズではフェラーリが487ポイントで2番手、

3番手のメルセデスが447ポイントで、フェラーリへ迫る。

4番手のアルピーヌが153ポイント、5番手のマクラーレンが146ポイントと

残り2戦で、4位争いがさらに激しさを増す形となった。

F1 2022 第19戦 アメリカGP

F1 2022 第21戦 サンパウロGP 振り返り

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