理系のF1解説

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F1 GP振り返り

F1 2022 第9戦 カナダGP 振り返り

投稿日:2022年6月20日 更新日:

新型コロナウイルスの影響で3年ぶりの開催となった

カナダGPは、雨の予選によって波乱のスターティンググリッドとなった。

ポールポジションはレッドブルのフェルスタッペン。

もう一つのフロントローには、アルピーヌのアロンソ。

3番手にフェラーリのサインツという並びとなった。

久しぶりのラップリーダーを狙い、アグレッシブに行くと宣言したアロンソが

スタートでどのようなアタックを仕掛けるかに注目が集まった。

レッドブルのペレスは予選Q2でクラッシュを喫し、12番手スタート。

ルクレールはPU交換のグリッド降格ペナルティにより、19番手スタートとなった。

注目のスタートでは、フェルスタッペンの蹴り出しがよく、そのままホールショットを獲得。

アロンソは後続のサインツのアタックをしのぎ、2番手を死守した。

後続ではマグヌッセンが4番手のハミルトンに仕掛け、接触。

マグヌッセンのフロントウイング翼端板にダメージを負った。

ウェットの予選でドライタイヤという賭けに失敗し、8番手スタートとなったラッセルが

ハースのミック・シューマッハをかわし、7番手に浮上。

6番手スタートでキャリア初入賞を狙うミック・シューマッハはここからの粘りの走りが重要となる。

3周目、3番手のサインツがアロンソをかわし、2番手に浮上。

トップのフェルスタッペンへの追撃体制を整えた。

5周目、ラッセルがもう1台のハース、マグヌッセンをオーバーテイクし5番手、

チームメイトのハミルトンのすぐ下に順位を戻した。

6周目、ミディアムタイヤでスタートしたベッテル、ガスリーがピットイン。

序盤でのハードタイヤへの交換となり、2ストップ作戦でレースペースでの勝機に賭ける。

また、マグヌッセンにフロントウイング破損によるブラックアンドオレンジフラッグが振られ、

強制ピットインとなり、ウイング交換とハードタイヤへの交換を行った。

8周目、ペレスがトラブルでスロー走行。そのままリタイヤとなった。

これによりVSCが出動することとなり、トップを走るフェルスタッペンが

ピットインし、ハードへ交換し3番手で復帰した。

ハミルトンもハードへ交換し、6番手でコースに復帰した。

サインツ、アロンソはステイアウトを選択したため、

トップはサインツ、続いてアロンソ、フェルスタッペン、ラッセル、

オコン、ハミルトンという並びとなった。

12周目、ハミルトンがオコンをオーバーテイクし、5番手へ浮上。

14周目、19番手からスタートしたルクレールがノリスをオーバーテイクし、

12番手まで巻き返す。しかし、DRSトレイン状態となり、苦しい展開が続く。

15周目、フェルスタッペンがアロンソをオーバーテイクし2番手へ、

トップで逃げるサインツにジリジリと迫っていく。

20周目、初入賞を狙っていたミック・シューマッハがトラブルでストップ。

これによりVSCが出動。

ラッセルがハードへ交換し、5番手で復帰した。

マクラーレンの2台はリカルド、ノリスの順でダブルピットストップを試みるも

チーム内の連携ミスでタイヤを用意できず、大きくタイムを失うこととなった。

また、サインツもピットインし、ハードへ交換。3番手で復帰した。

一方、アロンソがステイアウトを選択したことにより、

トップからフェルスタッペン、アロンソ、サインツ、ハミルトン、ラッセルという並びへ変化した。

22周目、サインツがアロンソをオーバーテイクし、再び2番手へと浮上した。

24周目、今度はハミルトンがアロンソをオーバーテイク。

29周目、どこまでミディアムタイヤで走行を続けるのか注目された

アロンソがピットインしハードへ交換。

後方からスタートしたチームメイトのオコン、ルクレールの後方7番手で復帰した。

42周目、オコンに引っかかり続けていたルクレールがピットインし、ミディアムへ交換。

タイヤ交換に手間取り、ストロール、周冠宇、角田、リカルドと続くDRSトレイン状態の

後方12番手でコースへ復帰。

43周目、リアタイヤのグリップ不足を訴え続けていたフェルスタッペンが

ピットインし、ハードへ交換。

ピット出口でハミルトンと争い、その後方3番手となった。

しかし、45周目、ハミルトンをオーバーテイクし2番手。

同時にハミルトンがピットインし、ハードへ交換し、4番手。

46周目、ラッセルもピットインしハードへ交換。

ハミルトンの後方4番手で復帰した。

48周目、リバースストラテジーのストロール、続いて角田がピットイン。

ストロールがミディアム、角田がハードへと交換した。

49周目、ピットアウトした角田が止まりきれず単独クラッシュ。

これによりSCが出動し、サインツが新品のハードへ交換。

サインツはフェルスタッペンに対し、6周のオフセットを作り、2番手で復帰。

SC明けのトップ争いに注目が集まる。

後方では、アルピーヌの2台がダブルピットストップでミディアムへと交換した。

これにより、トップはフェルスタッペン、2番手にサインツ、ハミルトン、

ラッセル、オコン、アロンソ、ルクレールという並びとなった。

54周目、セーフティーカーが終了し、フェルスタッペン先導で残り15周のレースが再開となった。

キャリア初優勝を狙うサインツがフェルスタッペンを猛追、1秒以内の攻防となる。

57周目、後方では周冠宇がステイアウトのベッテルをオーバーテイクし、9番手。

久しぶりのポイントへ近づいた。

58周目、ルクレールがアロンソをオーバーテイク、続く60周目に、

オコンもオーバーテイクし、5番手まで巻き返す。

64周目、ストロールがリカルドをオーバーテイクし、10番手、

母国GPで入賞圏内までポジションを上げることに成功する。

フェルスタッペンとサインツの攻防は常に、1秒以内の争いとなるも

サインツはなかなか仕掛けることができない。

残り15周のスプリントレースで、サインツは常にDRS圏内を走行するも、

フェルスタッペンに並びかけるまでは行かず、このままチェッカーフラッグとなった。

フェルスタッペンは今季6勝目を飾り、チャンピオンシップのリードを広げた。

サインツは初優勝を逃すも今季最高の2位フィニッシュ。

3位にはハミルトンが入り、今季2度目の表彰台に輝いた。

後方からの巻き返しを図ったルクレールは5位フィニッシュとなった。

アルファロメオ勢は8位にボッタス、9位に周冠宇が入り、

2台でポイント獲得となった。

F1 2022 第8戦 アゼルバイジャンGP 振り返り

F1 2022 第10戦 イギリスGP 振り返り

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