風の街を意味するアゼルバイジャンの首都バクーで行われるアゼルバイジャンGPは、
フェラーリのルクレールがトップ、2番手にはペレス、
3番手にフェルスタッペンという並びで幕を開けた。
アルファタウリの角田は今季最高となる8番手からのスタートとなった。
路面温度が47度と例年よりも高く、ミディアムからハードへ繋ぐ1ストップ戦略、
もしくはそのリバースストラテジーが予想された。
スタートで2番手スタートのペレスがルクレールに仕掛け、
見事ホールショットを獲得。
3番手スタートのフェルスタッペンもルクレールに仕掛けるが、及ばず。
トップにペレス、ルクレール、フェルスタッペン、サインツとなった。
9周目、4番手を走行していたフェラーリのサインツが4コーナーでコースアウト。
マシントラブルにより、リタイヤとなった。
これによりVSCが出動となり、ルクレールはハードへと交換。
これに続くようにガスリー、ベッテル、ハミルトン、角田がピットイン。
ハードのライフは40周程度と予想され、1ストップで走り切る戦略。
レッドブル勢は2台ともステイアウトを選択し、戦略が分かれることとなった。
15周目、2番手のフェルスタッペンがペレスに仕掛け、1コーナーでオーバーテイク。
フェルスタッペンがトップ、ペレス、ルクレールと続く形となった。
17周目、ペースが落ちていたペレスがピットインしハードへ交換。
ピットストップに手間取るも、ラッセルの前の3番手でコースへ復帰。
19周目、フェルスタッペンもピットインし、ハードへと交換。
ペレスの前でコースへ復帰。
これでトップを走るルクレールに対して、
9周新しいタイヤでレース終盤での巻き返しを狙う。
20周目、トップのルクレールのマシン後方から白煙。
エンジントラブルによりそのままピットへと戻り、リタイヤとなった。
これで、フェルスタッペンがトップ、ペレスが2番手とレッドブルの1−2。
3番手にはメルセデスのラッセル、4番手にガスリーと並ぶ。
5番手にはハードスタートのリカルド、6番手にハミルトン、7番手に角田が入る。
24周目、開幕戦以来のポイントを狙うルーキーの周冠宇がマシントラブルによりリタイヤ。
フェラーリPU勢の信頼性に疑問が生じる形となった。
25周目、ストレートの伸びるアルピーヌのオコンに手こずっていた
ベッテルがついにオーバーテイクし、8番手へ浮上。
26周目、ステイアウトし続けるリカルドをハミルトンがオーバーテイクし5番手。
33周目、ハースのマグヌッセンのマシンから白煙が上がり、リタイヤ。
またしてもフェラーリPU勢がトラブルが出る形となった。
これにより、またしてもVSCが出動となり、
レッドブルの2台はピットインしハードへと交換。
3番手のラッセル、5番手のハミルトンもハードへと交換。
リバースストラテジーのリカルド、オコンもハードへと交換し、
9番手、11番手でコースへ復帰した。
アルファタウリの2台はステイアウトを選択し、
ガスリーは4番手、角田は5番手となった。
36周目にレース再開。
フレッシュなハードタイヤを履くハミルトンが角田を
オーバーテイクし5番手。
37周目、角田のリアウイングに問題が発生し、
DRSのフラップが破損していることが確認された。
これにより、角田には安全性の問題から
ブラックアンドオレンジ旗が振られることとなった。
レースリタイヤとなるかと思われたが、
そのままピットインし、ソフトタイヤへと交換。
さらにリアウイングに応急処置を施し、13番手でコースへと復帰した。
このまま行けば6番手でフィニッシュすることが見えていただけに、
角田にとって残念な結果となった。
41周目、フェルスタッペンにピットからDRSを使うなとの指示が飛ぶ。
角田のリアウイング破損を見て、確実にマシンをフィニッシュさせることを
考えての指示と考えられる。
レース終盤の44周目、ハミルトンがガスリーに追いつき、オーバーテイク。
4位へ浮上し、メルセデスの3−4体制が築かれた。
48周目、アストンマーチンのストロールが
マシンに原因不明のオシレーションが発生したとしてリタイヤ。
51周目、このまま大きな順位の変動はなくチェッカーフラッグとなった。
フェルスタッペンがトップ、ペレスが2位のレッドブルの1−2、
ラッセル3位、ハミルトン4位のメルセデス3−4、
5位にはガスリーが入った。
角田はリアウイングのトラブルからソフトへと交換し巻き返しを図るも
実らず13位フィニッシュとなった。
ドライバーズランキングはフェルスタッペンが150ポイントでトップ、
ペレスがルクレールを抜き、129ポイントで2位とこちらもレッドブルの1−2となった。
フェラーリは相次ぐ信頼性の問題を解決し、巻き返しを狙う。
[…] F1 2022 第8戦 アゼルバイジャンGP 振り返り […]