理系のF1解説

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F1 GP振り返り

F1 2022 第16戦 イタリアGP 振り返り

投稿日:2022年9月11日 更新日:

100周年を迎える伝統的なサーキット、

そしてフェラーリのお膝元であるモンツァサーキット。

特別カラーリングで迎えたフェラーリはルクレールが

予選トップタイムをマークし、ポールを獲得。

フェルスタッペンが2番手タイムとなるが、

エンジン基数ペナルティによるグリッド降格で7番手スタート。

その他、比較的オーバーテイクの容易なモンツァではペナルティによる降格が多く、

2番グリッドにはメルセデスのラッセル、

3番、4番グリッドに昨年1−2を記録したマクラーレンのノリスとリカルド。

5番グリッドには2年前の優勝者、ガスリー。

8番グリッドには急遽アルボンの代役としてF1デビューとなったデフリース。

地元フェラーリのサインツは18番グリッド、角田は最後尾からのスタート。

通常の並びとは異なるグリッドなだけに1コーナーでの混乱が予想される。

注目のスタートは2列目のノリスが大きく出遅れ、6番手へ後退。

ラッセルがルクレールに対し外から仕掛けるも押し出される形で、

コースアウトし2番手でコースに復帰。

7番手スタートのフェルスタッペンは2周目の1コーナーまでで

4つポジションを上げ3番手。

5周目、ラッセルを射程圏内にとらえ、1コーナーでオーバーテイク。

ルクレールのすぐ後ろまでポジションを上げる。

6周目、後方からのスタートとなったサインツは

ポイント圏内の10番手まで上り詰める。

同じく後方スタートのペレスは13番手と出遅れる形。

8周目、ミディアムスタートのペレスがピットインしハードへ交換。

右フロントタイヤから白煙を上げながらピットアウト。

「ブレーキディスクから炎があがっている」とペレスの無線。

ブレーキバランスを後方に調整することで、そのまま走行を続ける。

11周目、ベッテルのマシン後方から白煙が上がり、

「パワーを失っている」と無線。

輝かしい自身のキャリアの始まりとなったモンツァでのレースを

リタイヤで終えることとなった。

これによりVSCが出動。

トップのルクレールがソフトからミディアムへと交換。

3番手でコースへ復帰し、このままレース終了まで走り切る作戦。

13周目、サインツがさらにポジションを上げ、

ルクレールの後ろ4番手につける。

これで上位勢のポジションはトップがフェルスタッペン、

2番手にはラッセル、3番手にタイヤ交換を済ませたルクレール、

4番手に後方スタートのサインツ、

5番手に昨年のウィナー、リカルド、

6番手に一昨年のウィナー、ガスリーという並び。

19周目、リカルドを先頭としたDRSトレイン状態の中にいた

ガスリーと周がピットインし、ミディアムからハードへと交換。

20周目、これに反応する形で、リカルド、デフリースがピットインし、

それぞれミディアムからハード、ソフトからミディアムへと交換。

また、後方から追い上げを見せていた角田がミディアムからハードへと交換。

リカルドはガスリーの前をキープすることに成功。

24周目、2番手を走行するラッセルがソフトから

ハードへと交換し、サインツの後方4番手で復帰。

25周目、トップを走行するフェルスタッペンが同様に

ソフトからミディアムへ交換し、ルクレールの10秒後方2番手で復帰。

ルクレールに対し、13周のタイヤのオフセットを作る。

以降、リカルドを先頭とし、ガスリー、デフリースのDRSトレインが続く。

31周目、3番手を走行するサインツがミディアムからソフトへ交換。

ペレスの後方8番手でコースへと復帰する。

32周目、連続で入賞していたアロンソがピットインしそのままリタイヤ。

33周目、やはり走り切ることは厳しいと判断したのか

トップを走行するルクレールがミディアムからソフトへと交換。

フェルスタッペンの20秒後方、2番手でコースへ復帰。

残り19周で毎周1秒以上フェルスタッペンに迫る必要がある。

36周目、ノリスがピットインし、ミディアムからソフトへと交換。

ガスリーの前を狙ったピットストップだったが、5.1秒の静止時間により

1コーナーで前に出たのはガスリー。

その後方のハミルトンがその間隙を縫い、

ガスリー、リカルドをオーバーテイク。

また、ガスリーも結局新品ソフトのノリスにポジションを奪われる。

さらには、デビュー戦のデフリースに追い回される苦しい展開。

43周目、ペレスが2回目のピットストップを行い、

ハードからソフトへと交換し、7番手で復帰。

47周目、リカルドがエンジントラブルによりコース上へマシンを停止。

これを受け、VSCが出動。

レッドブル、フェラーリの両陣営がピットストップの準備を行うが、

フェルスタッペン、ルクレールはピットストップせず通過。

この間にVSCからSCへと変化。

ラッセル、サインツがピットインし、

フリーストップを得られるフェルスタッペンがピットイン、

ルクレールもピットインし全員ソフトへと交換。

上位勢は、フェルスタッペン、ルクレール

ラッセル、サインツ、ハミルトン、ペレスという並び。

毎周0.4秒程度しかフェルスタッペンを追い上げられなかった

ルクレールには千載一遇のチャンス。

ラスト数周のスプリント勝負が期待される。

しかし、リカルドのマシン処理に手間取り、SCが長引く。

ラスト2周の52周目、周回遅れのマシンに対して

SCをオーバーテイクさせる指示が出ず、

ファイナルラップの53周目、このままレース終了

セーフティーカーエンディングとなった。

優勝はフェルスタッペン、2位にルクレール、

3位にラッセルという表彰台。

ガスリーは8位入賞、デフリースは初レースで9位入賞。

角田は14位となった。

ドライバーズチャンピオンシップは

フェルスタッペンが25ポイント追加し335ポイントでトップ。

ルクレールが18ポイント追加し219ポイントで2番手。

ペレスがファステストの1ポイントを含めた9ポイント追加し210ポイントで3番手。

ラッセルが15ポイントを追加し203ポイントで4番手。

サインツが12ポイント追加し187ポイントで5番手。

ハミルトンが10ポイント追加し168ポイントで6番手となった。

コンストラクターズチャンピオンシップは

レッドブルが545ポイントでトップ、フェラーリが406ポイントで2番手、

メルセデスが371ポイントで3番手となった。

また、後方ではガスリーの4ポイント追加により、

アルファタウリが33ポイント、34ポイントの7番手ハースに1ポイント差まで迫った。

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F1 2022 第17戦 シンガポールGP

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