F1のマシンの後方に取り付けられたテールライト。
走行中に点滅していることが国際映像でも確認できます。
このテールライトはいつ点滅するのか、解説しようと思います。
ブレーキライトではない
乗用車であれば、テールライトが光るのはブレーキ時ですが、
F1の場合は、高速周回するマシン、ドライバーの安全面から
テールライトの点滅タイミングを規定しているため、
ブレーキペダルを踏んでもテールライトは点滅しません。
これは、ブレーキペダルを軽く踏むことでテールライトを点滅させ、
後続マシンを牽制するというような駆け引きを防止するという意図があります。
ではいつ点滅するのか
全開加速時以外に、テールライトが点滅すると考えるとわかりやすいと思います。
レース中、テールライトが点滅するのは以下の2通り
・リフトアンドコースト
・デプロイメント切れ(ディレイトがかかった状態)
が考えられます。
リフトアンドコースト時はブレーキングしていないとは言え、
全開加速時と比較するとかなりの減速となります。
また、デプロイメントが切れた(ディレイトがかかった)状態でも
最大163馬力を失うため、全開加速と比較するとかなりの減速となります。
後続マシンがいる状態でリフトアンドコーストを行うことはまずないと考えられますが、
バトルを続けていれば、デプロイメント切れはありえますので、
テールライトが点滅することで追突を回避できます。
もちろんF1ドライバーであれば、テールライトの点滅ではなく、
車間などで判断すると思われます。
どちらかというと、どこでリフトアンドコーストを行っているか、
デプロイメントが切れているかを突き止め、バトルするポイントを
探ることに利用する事が多いと思われます。
ディレイト(デプロイメント切れ)については以下の記事で解説しておりますので
そちらをご覧ください。
その他
その他にも、雨天時には後続マシンからの視認性を向上させるために常時点滅します。
正確には、レインタイヤを装着している場合に常時点滅します。
レインタイヤとドライタイヤは外径が異なるため、車速のズレを修正するために
ステアリング上のスイッチでモードを選択し、レインモードでは
テールライトが常時点滅するようになります。
また、F1に参戦したことがないドライバーが走行する場合には、緑に点滅します。